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太氣至誠拳法 鎌倉太氣拳は澤井先生直伝の佐藤嘉道先生の稽古体系を実践します。

TEL. 090-8030-2262

佐藤嘉道先生の指導の記録YOSHIMICHI SATO'S DIRECTION

2012年5月の稽古の記録です。

当日の稽古の流れ

  • 今回も前回同様のスケジュールで稽古をしました。
  • 稽古内容は
    基本の復習(1.立禅2.揺り3.気を入れる4.這い5.練り)
    今回は探手と推手などの対人稽古に重点を置きました。
    佐藤先生による八卦掌の稽古法と円を使った探手の稽古など貴重な稽古ができました。


参加者のコメント

それぞれのレベルに応じた内容になっています。感じたまま、覚えたままの内容でコメントをいただきました。

  • 三浦さん

    <稽古内容、注意点>
    ○立禅、揺り
    ・注意点は前回と同様。
    ・この二つはとにかく「静」の稽古。呼吸だけを意識する。
    ・揺りでは、呼吸だけを意識し神経を鍛えるために、動きは最小限でいい。遠目には動いてないように見えるくらい、と澤井先生は言っていた。
     我々にわかりやすく教えるために、手を前後させる動きをわかりやすく見せてくれたが、実際はごくゆっくり。我々がわかりやすい例を真似るうちに、段々と大きな動きとして伝わっていってしまった。
     
    ○気を入れる
    ・力を入れない。押さない。肩の力を抜く。
    ・力を入れないような、でも完全には抜かないような…、という難しいところ。
    ・瞬間的なものなので押すのではない。
    ・瞬間的に体重を落とす。
    ・腕、肘、肩、背中、全身のどこからでもできるように。澤井先生が王向斎先生に「目」を狙われて避けきれないような場合はやはり目で受けるのか、と聞いたら、やはり目の付近に気を集中して返す、と説明されたようだ。
    ・呼吸、息は吐かない。空手は息吹のように吐くが、太気拳では止めるか飲む。それにより、体を締める。「締める」という表現がいいように思う。
    ・慣れるに従い、探手の中に様々な体勢で気を入れていく。


    ○這い
    ・体重が完全に片足に乗り切ってから、もう一方の足を引き寄せる。

    ○練り
    ・足が先に行かない。手と足、腰が一致する。
    ・腰を落とす。
    ・足の左右の幅を維持する。くっつきすぎない。
    【手を前後する形式】
    ・剣道の森田先生(九段)が別格で、他の八段九段相手でも、構えて合わせるともう勝負がついてしまう。相手がパッと反応する→守りの体勢になる、硬くなっていてもう前に出られない。この森田先生がこの域に達するためには「正しく剣を振る」稽古を繰り返すことだ、と話していた。澤井先生はその話に対して、太気拳ならこの形(「練り」の手を前後する形式)かな、とおっしゃっていた。
    【両腕を同じ方向に回す形式】
    ・両手の距離を維持する。寄り過ぎたり離れたりしない。
    【迎え手~両腕を内側に回す形】
    ・払ってはいけない。自分に迎え入れる。
    ・顔面(前歯)に相手の突が来たと仮定して、それを腕の内側で迎えて触れてはずす。その時にもう一方の手が、相手の中段に反撃の掌打の形となる。
    ・迎える手が力むと、相手は崩れないし、自分のもう一方の手も「死に手」となってしまう。
    ・腰を引かずに真下へ落とすようにする。実際は絶対に引いてしまうので、稽古では引かないよう意識してやる。
    ・腰と手が一致する。
    ・迎え手→払い手→指し手の順に習得していく流れ。まずは迎え手をしっかりやった方が良い。
    【迎え手~両手を上から下に落とす形】
    ・前蹴に対して行う形。
    ・2人1組での稽古をする。蹴る側はスピードはあっても軽く蹴る。強く蹴ると受側がはじく、払ってしまい迎え手にならない。
    ・前蹴を迎え手で落としながら、横にさばくと、自然に蹴足をさばける。最初から横に手でさばこうとすると、強い蹴には対応できない。入ってしまう。

    ○歩法~探手(初歩)
    ・練りのいくつもの形式を適当に組み合わせることで探手に近づいていく。
    ・まず最初に自分の開始位置を決めて、そこから周囲3歩分くらいの円を想定する。その範囲内で行う。開始位置からまず前後、そして45度方向へ行うのがまずは適当だろう。(八卦掌の稽古と同じ形、かつては八卦掌の歩法の稽古もした。瞬時の方向転換等は一緒である。)
    ・前後、45度を行ったら、その後は90度、180度等、様々な方向に前後したり、体の方向を転換させたり、四方八方に動けばよい。継ぎ足を加えていくのも良い。
    ・全体として5分もやれば十分。最初の1分はとにかくゆっくり。その後徐々に速くしていく。ゆっくりの時も方向転換は速く行う。後ろ足の引き付けが重要。これがつねに「ため」となっていて、前進力や打撃につながる。
    ・形がランダムになっても手足がバラバラになってはならないが、難しい。時間をかけていく。
    ・前後、45度方向を最初にやったあとは、円周の縁を進むのも良い。
    ・練りとは通常左右の手の形は一緒だが、探手の中で、慣れるに従い、左右の手の形を様々に変えていくことも良い。
    ・いずれは探手の中で随所に気を入れる動作を含めていく。

    ○相対練習(練りの延長線上)
    互いの両手を合わせて(手を組むのではなく、掌を合わせる)、大きく回しながら前後に動く。押される側が時折左右に方向を誘導し、押す側がそれに合わせて前進する。手足の一致を目指す。腕に力はあまり入れない。


    ○棒をさばく稽古
    ・構えを崩さない。手を下げない。足幅を広げない。
    ・身構えて、体が固まると動けない。

  • 中内さん

    【感想】
    ・映像だけではわからなかったが、太気拳の動きがイメージできるようになった。
    ・常に安定した足運びができるために練りから探手が大事だと感じた。
    ・押してもびくともしない体幹部が印象的。
    ・気を入れることができるようにならないと、太気拳の戦い方はできないように思う。

    ・「神経」が通っている腕は俊敏で存在感がある。

    【稽古内容】
    ~探手ができるようになるまで~

    ・禅
    構える方法は二種。上から手を下ろしてくる方法と下から手を上げる方法。いずれの場合も手と足が一致すること。終わるときも同じ。先生が禅のあとで手を下ろすとき、両肘を少し張り前腕を内側にひねった状態でおろすようにみえた。

    ・揺り
    体は動かさない。動かしたら運動になってしまう。呼吸が大事。鼻からすって口からだす。

    ・気を入れる
    手首だけでなく前腕、肘、上腕、肩、背中などからだのあちこちに気を入れる練習をする。体幹部に近づくほど難しい。

    ・這い
    行きと帰りで足跡がつねに同じになるように。

    ・練り

    ・歩法
    円の中心からスタートして、前後斜め、円の周囲と全体をくまなく使うように歩く。つぎあししても良い。後ろ足のためが大事。ゆっくりからおこなう。

    ・迎手
    ①突きに対する迎手
    二人組みで突きに対して迎手を行う。前腕の内側を使って柔らかく引き込むように迎える。払手にならないように注意。

    受ける手に力が入ってしまうと、もう一歩の手が死んでしまうので注意。どんなに近くから突かれても、迎手がちゃんとできればあたらない。

    ②中段蹴に対する迎手
    柔らかく迎手ができれば相手が崩れるので、蹴りから突きと連続の攻撃を受けることがない。

    ・相対練習
    お互いの両手のひらを合わせて、くるくる回しながら前後に進む。押される側が方向を誘導し、それにあわせて押すほうもすすむ。足がばらけないように気をつける。

    ・棒の受け
    5分間受け続ける。両手の位置は常に一定のところにおくこと。

    「あとは打拳ができれば探手ができる」


参考(画像)

後ほどアップします。


参考(動画)

後ほどアップします。。



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