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MUKO NISHIKIDO


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MUKO
NISHIKIDO

自己紹介(質問に答えて)










 質問

錦戸さんの事を話して下さい。

 返答

話しましょう。私はね6人兄弟の下から2番だったよ。
家族はテニアン島から終戦後、引き揚げ者だよ。
私の5歳の時天草に引き揚げてきたんだ。両親は6人の子供を養う為にそりゃ大変だったね。
食べるものがなくてガリガリに痩せていたよ。子供心にもわかったもの。
ある時何か欲しいものがあってね母親に「お金をくれ」と言ったんだよ。でもくれないんだよ。
それでも母親の後を追っかけて「あれが欲しいからお金をくれ」と言うんだよ。
でもくれなかったので、小石を拾って母親に投げたその時に母が私の方を向いて投げた小石が顔に当ったんだよ。「あっ、しまった」と思ったが当ってしまった。
そうしたらね母は泣きながらじいっと私を見ているんだよ。
お金が無かったんだね。(涙ぐんで話す)この事があって母に無心しなくなったよ。
中学校を卒業して大阪に出て大工の弟子になり大工の仕事をしていたよ。
19の時かなあ、柔術の道場に一人で住んでいたよ。一人で居たから考えるんだよ。
私はこれからどういう心で生きていけばいいのかなと。
ほとんど両親からほったらかしだったからね。
礼儀作法も人との接し方も社会の事も何も知らないし解らないんだよ。
ある時柔術の先生と喫茶店に入ったんだよ。
コーヒーが出てきて、コーヒー飲むの初めてだからどうしていいか解らなくて先生の真似をして飲んだよ。
砂糖入れても苦くてまずかったね。こんなにまずいものお金出してよく飲めるなと思ったもの。
こんなに何も解らない自分がどういう心でこれからの人生、どう生きていけばいいのかなとずっと考えていたよ。
20歳過ぎて(成人式にも出ていない)22,23歳の時かな、はっと気がついた。「そうだ、正しく生きていこう」とね。
今日までこの心は変らないよ。

そういえばこういう事があったね。
先輩の大工とその弟子とである家の新築の棟上の時、酒とつまみが出て相当先輩は酔っていたね。
電車で帰ったんだけど、乗り換え駅があって先輩が改札口で駅の人ともめたんだ。
もめてる最中に先輩が向こうに走っていったと思ったら、こちらに向きを変えて走ってきてその勢いで駅員の顔面を殴ったね。
鼻血がパーッと出たよ。そして又走っていくんだよ。
私も今度は解ったからね。向きを変えて走ってくる先輩を止めたよ。
すると先輩ははっと我に帰ったね。

私は先輩と弟子の二人を帰して駅員の騒ぎが収まるのをベンチに座って待っていたね。
逃げて帰るのは嫌だからね。話をつけるつもりでいたんだよ。
座っていると警官が2人来たよ。駅員とちょっと話して私の所に来たんだよ。
てっきり話を聞きにきたんだろうと思っているといきなり二人で私の両腕をつかんだね。
「何をする。」というとお前が殴ったと駅員が言っているといいながら、私を引っ張っていこうとするので私も「ムッ」ときたね。
つかまれた両腕を前に振ったね、二人の警官は線路の上に引っくり返ったね。
二人とも怒ったね、警棒抜いて私に向ってきたもの。
私はこれ以上騒ぎを起すとまずいと思ったね。両手に手錠かけられて警察に連れて行かれたよ。
警察に連れて行かれたのではなくて、私が二人の警察を引っ張って行ったね。
若い時力があったからね。
両手で2俵だよ。両手で2俵持って歩いたら、親父がお前も少し力があるねと言って笑っていたよ。
警官二人を警察まで手錠掛けられて引っ張っていったから手錠の後が手首にばっちりついていたよ。
その晩は留置場に入れられたね。1人先に入っていたよ。
翌朝朝食が出たので麦ご飯を食べていると「貴方は初めてですか」と聞くんだよ。
「そうだよ」と言うと「初めて留置場に入られて、よく飯が食えますね。
私は食べられなかった。」と言うんだよ。
「だって私は何も悪い事してないよ。間違って入れられたんだもの。
ご飯美味しいよ、食べなさい。」と言って「貴方は何をしたの」と尋ねると「会社の金をごまかした」と言ったね。
(そうか悪い事をするとご飯も食べられないのか腹が空いていても)と思ったね。
インターネットで「光」を流す事を伝えた時もずいぶん叩かれるだろうと思ったよ。
その通り叩かれているけどね。
オウム真理教の地下鉄サリン事件や色々の宗教の事件があったからね。叩かれるのは解っていたよ。
東京に送り出した大崎師範でもインターネットに一緒に流されるのを嫌がったからね。
信じていない訳ではなくても一緒にされるのが嫌なんだよ。
私は叩かれる事も解っていたが正しい事だもの。堂々と流すよ。
世の中は広いよ。信じて来る人が居るんだよ。この時に信じて来る人を私は待っていたんだよ。
このような人が私の後を受け継いでいくんだもの。
正しいと思った事は困難な時ほど堂々と歩くんだよ。これが神に生きる私の人生だもの。
悪い事をするとめしも食べられなくなるんだね。
でもこの人はめしを食べられなくなるんだからまだ心にきれいな部分があるね。
人をあやめたり(殺す)悪い事をしても平気でいる人の心は真黒だよ。真黒に汚れているんだね。
本来の心はきれいなものだよ。生まれた時は真白と言っていいね。
真白つまり「無」だね。形無きものを「無」というよ。少しでも汚れるともう「無」ではないよ。
私がね「神」を悟って一年後の事だった。座っているとまわりに何も無くなって自分の魂と心が見えたよ。
魂も心も「無」だったね。魂は下腹に心は胸にあったよ。
魂はね本来神の分霊であるから、人がどんなに悪い事をしてもこれっぽっちも汚れたりけがれたりしないよ。
死ぬまできれいなままだよ。だから魂をきれいにする必要はないね。心が汚れるんだよ。
悪い事をしたり、悪い思いを持ていると心が犯されるんだね。
心が悪い思いで一杯になるともうその人は人をあやめても、これっぽっちも悪い事をしたとは思わないね。
悪い事をしたと思う人はまだ救いがあるよ。
私が光を流すときれいになるよ。浄化するからね。
心に悪いものを入れないようにする事だね。
心は本来「神」のものだよ。
その「神」のものを汚したりけがしたりするんだからね。これは「神」を知らないからだよ。
光を受けるとね、はっきり「神」を知る事ができるよ。
「神」を知るという事は素晴らしい事だよ。だって毎日が感謝感謝だもの。
皆さんも心に悪い思いを入れないようにしたらいいよ。
私は木刀を振っている時、1本の糸を垂らしてその糸を真っ二つに切る振りをしていたね。
しかしうまく木刀を振れないんだよ。そこで考えたね。そうだ1本の糸を自分の体の中心に入れようと。
そうして木刀を振ったら振れるようになったよ。
同様に心に悪い思いを入れないようにするにはいつも心を正しくだね。
正しく生きようという思いを心に入れるといいよ。
正しい思いを心に入れていると悪いものが入ってこなくなるよ。
いつも正しい心でいるとその人は明るくなるね。
心が明るくなったら、その人の周りにも心の正しい明るい人が集まってくるよ。
心が正しく明るい状態でいるとそのうち心は澄みきってくるね。
こうなるともうしめたものだね。会社に居ても、どこに居ても周りの事がみえてくるよ。
それも正しい事が見えてくるね。間違った判断をしなくなるよ。
人はね、人生道を歩きつつ澄み切った心を作り上げていく事だよ。
そうすると「神」はその人を善しとするね。澄み切った心が神仏の心だよ。神仏そのものだもの。




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